Posted : 2010年1月11日 12:00
| Author : 銀河法律事務所
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昨年10月くらいから結構いいペースで本を読んでます。
せっかくだから読んだ本の一言感想でも。
一応、主観丸出しで5段階評価付けておきます。あまり参考にしないで下さい。
(2009年11月~12月)
■大聖堂(上・中・下)/大聖堂~果てしなき世界(上・中・下)
ケン・フォレット著 ソフトバンク文庫
11世紀イギリスを舞台にした作品(続編は13世紀が舞台)。
大聖堂の建築を巡る陰謀やらなにやら。血湧き肉躍る傑作。寝る暇ありません。
★★★★★
■モンテ・クリスト伯
アレクサンドル・デュマ著 岩波文庫
いわゆる「巌窟王」です。(巌窟王は子供向けに抜粋編集したもの)
舞台は19世紀初頭のフランスですが,全く古くさくなく,スピーディーな展開に息もつけないまま一気読み間違いなし。
★★★★★
■三銃士
アレクサンドル・デュマ著 角川文庫
あれ?四銃士じゃ?
★★★☆
■レ・ミゼラブル
ヴィクトル・ユゴー著 岩波文庫
「ああ無情」は子供向け抜粋編集板。
実際は筆者の蘊蓄や思想哲学がだらだら書き連ねてあって読みにくいことといったら。しかもしっかり読みこなすのは一流の教養人じゃないと無理(自分には無理。流し読みした部分多数)。それでも歴史に残る名著であることは読めば分かる。ラストは感動です。
★★★★☆
(2010年1月)
■アルジャーノンに花束を
ダニエル・キイス著 早川書店(ダニエル・キイス文庫)
ストーリーは何となく知っていましたが,一度読んでみようかと。ストーリーを知らなかったらもっと感動できただろうに・・!でも切ない名作です。
★★★☆
■大地
パール・バック著 新潮文庫
19世紀末~20世紀初頭の中国を舞台にした大河ドラマです。
「文学」と構えることなく読みやすい文体で、ぐいぐい引き込まれていきます。
是非読むべき。
★★★★☆
■新世界より
貴志祐介著 講談社ノベルズ
気分転換にSFホラーの人気作を読んでみました。上下2段で950頁以上あるのに一晩で読了。一度読み始めたら止まらない。最初はほのぼのしているのに途中から世界観が変わり、圧倒的な恐怖と興奮にページをめくる指も震える。
★★★★☆
Posted : 2009年10月24日 11:59
| Author : 銀河法律事務所
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とうとう我が家にもやって来ました。
世間様から数年遅れで<b>「ハリポタ」</b>旋風が。
ハリポタをブーム当時読んでいた子供達がもはや成人するころになってようやくです。
もともと「流行りモノ」で「子ども向け」と思ってバカにしていたんですが。
当時の自分を厳しく説諭せねばなりません。
幼稚園児の娘に先日「ラピ○タ」のDVDを見せて以来,
子どもとDVDを観ることの楽しさに目覚め,次の作品を物色するうちに,
ハリポタを観てみるか,と思った次第です。
すると・・・「あれ?これかなり面白くね?やばくね?」と認識するに至り,
<b>「子どもが買ってきてくれと言うのでね,ハハハ」</b>などと誰も聞いていないのに
レジに向かって話しかけつつ「ハリー・ポッターと賢者の石」を購入したのでした。
もちろん子どもじゃなくて自分が早速読んでみたのですが,これが面白い。
「ほうほうイギリスの食い物は珍妙だなあ」「ロンはワトソン君みたいな位置づけなのかな」「ハーマイオニーはいわゆるツンデレという奴ですかな」などと思いつつ。
すぐに第2部「ハリー・ポッターと秘密の部屋」なども買い求め,読み耽ったのです。
さて私は(大抵の弁護士が(方向性こそ違えども)そうであるように),猛烈にひねくれ者です。
「流行りモノ」というものを子どもの頃からことごとく馬鹿にし,背を向けていました。
有名なエピソードとして<b>,「ガンダム」「キン消し」「ファミコン」</b>などがあります。
私は団塊ジュニア世代であり,もろにガンダム世代ど真ん中でもあるのですが,世間がガンダムに夢中になると見るや,「俺はこんな流行りモノは一切見ない」と内心で高らかに宣言し,一度もガンダムを見ることはなかったし,ガンプラとやらも購入したことはありませんでした。いまでもガンダムの知識が全くないので,同世代の人との会話に困ることがあります(ガンダムについては,主人公が安室さんという沖縄系?の方ということくらいしか知りません)。
類似例として,「ひょうきん族」は一切見ず,既に落ち目であった「全員集合」を見続けていたということも有名です。
「キン消し」とは,小学生時代に「キン肉マン消しゴム」の蒐集という馬鹿らしいブームが発生したのですが,これも一個たりとも買わないという誓いを立て,これを完徹しました。
また,「ファミコン」については,私が確か小学校3,4年の頃発売となり,当初はお小遣いを貯めてクラスでも五指に入るくらい早く買ったのですが,世間でブームとなり「ファミコン」という略称が流布されるや,「誰がこんなオモチャで遊ぶか」と思うに至り,故障気味だったこともあって友だちにあげてしまいました。それからは「パソコン館」という熊本最初のパソコンショップに入り浸り,小6くらいのころに「PC6001mk2」という,しゃべる機能があるショボイパソコンを購入して,愛機としたのでした。
それ以降,一切ゲーム機というものを買ったことはなく,「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」なども一切やったことはありません。「スーパーマリオ」は友だちの家で付き合いでやりましたが,当然クリアはしてません。
このように輝かしいまでの「ひねくれ遍歴」を持つ私が,ハリポタなどに関心を持つはずもなかったのは当然の帰結,森羅万象の理のようなものでした。
それがいまでは,ハリポタを<b>「究極の良書」</b>として信奉するようになり,この記事を書いたらまさに第5部を読み始めるところであるなんて,「万物は流転する」のだなあと噛みしめております。
Posted : 2009年10月 2日 11:58
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近所にあった紀伊國屋書店で3歳から立ち読みを始め,立ち読み歴30年以上のタチヨミストの私は大変なマンガ好きです。昔はどこの書店でも本にビニール包装がされていなかったので立ち読みし放題だったのでした。それで私も立ち読みを始め,次第に紀伊国屋のみならず立ち読み先を開拓し,立ち読み行脚の毎日を送るようになったのでした。(書店の方へ:ようやく読みたいマンガくらいはお金を気にせず買えるようになったので,最近はあまり立ち読みはしていません。たくさん買っています。だから許して下さい。)
普段はマンガばっかり読んでるのですが(家には「マンガ部屋」と呼んでいるマンガで埋もれた一室がある),たまに発作的に活字の本が読みたくなります(マンガにも活字が使ってあるという理屈は却下)。
前回,この発作が起こったのはゴールデンウィークころでした。
ビジネス小説「ハゲタカ」シリーズの最新作が発売されたので,同シリーズの第1部から読み返し,自分もヘッジファンドの世界でバリバリ活躍してみたいという妄想を抱いたりしました(実際には面倒くさそうなのでご免ですが)。
重松清氏の「きみの友達」(名作!)を読んだのもこの時期でした。
しかしその後ぱったりと活字の熱が冷め,新聞とビジネス雑誌(あとはたまーに仕事の本を申し訳程度)に読む以外は専らマンガでしたw
それが夏の旅行中に,たまたまどこかの書店で手にしたミステリー小説「ミレニアム」にどっぷりとはまってしまったのでした。
これはスウェーデンのジャーナリスト・作家であるスティーグ・ラーソン氏の遺作となる3部作であり,欧州を中心に世界的ベストセラーとなり,日本でも発売後あっというまに話題を集めた最高の一作です。筆者は,この3部作を書き上げ,出版社に渡した後,発売前に心臓発作に襲われ,成功を目にすることもなくお亡くなりになりました。
この作品は,スウェーデンを舞台に,ミカエルというジャーナリストと,リスベットという女性(実はいろいろと秘密を持っている)の二人を主人公とする物語であり,あらすじの説明は省きますがいろいろと凄く,最高に手に汗握るのです!(詳しくはamazonであらすじと口コミを見て下さい)
3部作(各上下巻なので全6冊)を寝不足になりながら3日間で一気に読んでしまいました。今までに読んだミステリーの中では最高の作品です。
実はこの作品は当初5部作として構想され,第4部も途中まで書かれており筆者のパソコンに保存されているようです。
できれば何とか続きが読みたいのですが,どうやら難しいようです。
この筆者の遺産を巡り,肉親と,配偶者(長年のパートナーであった内縁の妻)とが対立し,どうやら第4部は発刊しないということで合意に至ったようなのです。
一応3部作でまとまってはいますが,ミカエルとリスベットとの関係はこれからが面白くなりそうなのに・・・非常に残念です。
しかしながら,本作でまた活字欲が刺激され,現在は別の小説を読んでいます。おいおい紹介したいと思います。
(ところで夏に天草旅行をした際,日本で最初の活版印刷機(グーテンベルグ印刷機)と,それによって印刷された書籍類(「天草本」と称される)を見ました。日本における知の発信拠点だったわけですね。)
Posted : 2009年10月 2日 11:57
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今年の夏はあちこち旅行しました(国内旅行専門ですが)。
雲仙・長崎,石垣島,天草,横浜・鎌倉,瀬戸内(広島・岡山・小豆島)・・・。
旅行は楽しい。いつまでも旅行し続けたくなる(ただし,家に帰ると「ああやっぱり家が一番」と思うわけですが)。
月日は百代の過客にして,行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老を迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。といった心境にもなります(最後は畳で死にたいですが)。
各訪問先の見聞録は改めて書こうと思います。誰も読んでないと思いますが,自分のメモとして。
ところで密かに旅行の楽しみとしているのが,旅行しながら各地方の地方紙を読むことです。政治経済のニュースは共同通信配信記事なので共通ですが(違う新聞に,違う日に同じ特集が載っていたりするのでそれを見比べるのも面白い。同じ連載四コマ漫画が掲載されていることもある。),なんといっても地元のニュースや地元のこぼれ話を読むのが面白い。
小豆島では香川県の四国新聞を読んだのですが,天気欄に早明浦ダムの貯水率なんかも掲載されていて感心しました。それ以来,以前より節水に心がけるようになりました。
列車や飛行機の中でゆっくり本を読むのも楽しみです。
予め持参することもありますが,旅先の本屋を訪れて買い求めた本をホテルや移動中に読むのも至福の時間です。
今回は掘り出し物がありました(続く)
Posted : 2009年10月 1日 11:56
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久しぶりにブログを書きます。
事務所ホームページの更新担当者としては,ブログ投稿も業務の一環なので,書かなければ・・・とは思っていたのですが,それにしてもブログって書くこと無いですね。
毎日書いている人って尊敬します。
実際よく考えてみれば,この数ヶ月,政権が交代したり,裁判員制度がスタートしたり,裁判員広報映画に出演していた某女優が覚せい剤で捕まったり,いろいろとブログにつながるネタはあったような気もしますが。
だからと言って誰も読まないようなブログを書くのも面倒なんですよね。
と思っているうちに今日は10月1日。2009年もラスト4分の1に突入。
そして今日は衣替えです。
まだ暑いのに衣替えなんかしてられないですよね。
今日からスーツを冬物に替えた人なんていますか?
と思うのは自分が殆ど亜熱帯の熊本在住だからなんでしょうね。
熊本は,世間の期待を裏切らず暑いです。
10月初旬まで平気で30度を超えてきます。
(ところが,冬は世間の期待を裏切って寒いのです。熊本市は盆地気候なので異常に冷え込みます。マイナス5度前後まで冷え込むこともあります。80年代はマイナス7度前後になったことも何度かありました。その80年代ももはや30年近く昔なわけですが・・・)
毎年,衣替えが面倒なので,10月一杯は夏物スーツだったりします。
11月になって急激に冷え込むのを感じて急遽冬物に替える次第です。
衣替えって,6月と10月って決まっているけど,地方によって変えるべきだよね(ちなみにウィキペデイアで調べたところ,南西諸島は5月と11月らしい)。
北海道なんかでは9月から冬服で良かったりするんではないでしょうか(勝手な想像だけど)。
九州は11月でいいです。
日本って南北に長いよねえ。こんな狭い国なのに,南北で全く気候が違うのはびっくり。
北海道の一部では既に氷点下の日も現れているらしい。こちらはまだ真夏日になりかねない勢いなのに。
こうして冬物に替える時期を探っているうちに,今年も終わっていくんですねえ。無常。
Posted : 2009年2月23日 11:50
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今日,あのSFCGが民事再生手続を申請した。
SFCGという名前を知らなくとも,旧名「商工ファンド」と言えばご存じの方も多いだろう。
強引な取立により商工ローン全体のイメージが悪化したことと過払い請求の増加に加え,リーマンショックによる資金繰りの悪化が致命傷だったようだ。
(元)社長の大島健伸氏は一代で財を築き,2007年の米誌フォーブスによる大富豪ランキングでは資産10億ドルで世界891位にランクインしており,会社のサイト上に一代記を描いた<a href="http://www2.sfcg.jp/manga/">「天馬行空」</a>を連載していたほどの立志伝中の人物(?)だった。
数年前まではメガバンクが,その利益率の高さに目を付けて次々と消費者金融業者を子会社化するなど,隆盛を誇った業界だったが,衰えるのも早かった。
過払いと言えば,今年1月22日に最高裁がGJな判決を出してくださった。
継続的な金銭消費貸借契約(貸付・返済を枠内で繰返す取引)については,過払い金請求権の消滅時効は取引終了時から進行するという判断だ。
しかも,途中で一旦完済したときに生じていた過払い金は,それからしばらく経ったあとの貸付に充当されるとの判断だ。すなわち,よっぽどのことがない限り,ウン十年前からの取引であっても,しかも途中で空白期間があっても,その全体を一連の取引として過払い金を請求できるということになる。
この論点についてはこれまで貸金業者側と借り手側(過払い金返還請求者)とが鋭く対立し,いろいろな判決が出されて混乱していた点だ。
この判決のおかげで,過払い金返還請求は非常にやりやすくなると見込まれる。他方,貸金業者はなお一層厳しい経営を迫られることになるだろう。過払い金が返還できずに倒産する業者が続出するのではないかと懸念される。難しいところだ。
Posted : 2009年2月17日 11:50
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今年初の書き込みです。
やはり一度サボるとサボり癖がついてしまってなかなか書き込めませんね。
というわけで今更ながら,あけましておめでとうございます。
今年もあっという間に一月半が過ぎましたが,この間にもますます目に見えて景気が悪くなってきました。
日本を支えてきた輸出産業が甚大な打撃を受けたため,その下に山の裾野のように広がる関連産業群が次々とダメージを受け,
さらにその影響で小売や外食等の内需産業まで不況の波が押し寄せてきています。
麻生首相は,日本は欧米に比べれば景気が底堅いと楽観的なことを言っていますが,連日報じられる「派遣切り」や「雇い止め」,正社員削減などの状況に注意を払っていればそのような言葉は出ないはずです。
このような急激な景気悪化に対し,一人1万2000円を配る給付金が現実的な効果を持つのでしょうか。非常に疑問です。
給付金総額の2兆円あればセーフティネットの拡充が十分できるのではないでしょうか。
安心して生活できる社会であってこそ,人はお金を使うのだと思いますが。
いつ解雇されるか分からない,失業手当の給付期間も短い,将来の年金もちゃんともらえるか分からない(下手すれば記録が改ざんされているかもしれない)・・・
そりゃあお金を使う気にもならないでしょうね。
経済とはお金が世の中を回ることなのですから,どうすればお金が回るのかを考えないといけない。
それは政治の役目なのです。
ところで,いま話題の「派遣切り」ですが,派遣というシステムがある以上,利益を追求することが至上命題である企業がこれを利用するのは当然のことでしょう。
もちろん,派遣先も権利を濫用するような使い方をしてはならないし,派遣元は雇用責任を十分果たさなければならないのはもちろんです。
しかし,そもそも某国や某経済団体の要請(圧力)で,雇用の流動化を推し進めるために派遣制度を解禁したのは政府なのですから,
政府は派遣を解禁する前に,社員の派遣というシステムが内包する危うさをあらかじめ認識した上で,
景気悪化の際に雇用の調整弁として派遣打ち切りが大量に行われることも予測して対応策を準備しておくべきなのです。
ところが今回の景気悪化で,政府がいざというときの対応を何も考えていなかったことが露わになりました。
このような無能な政府のもとでは安心してお金を使うこともできませんね。
さて今年は総選挙の年。
世の中が変わるかどうか,私たちの選択にかかっています。
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